最高の自担との再会についての備忘録

劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEキングダムを観ました。

 

 

わたしと一ノ瀬トキヤくんの話。

 


すごくすごく気持ちがしんどい時に、本当にたまたま出逢えたアイドルが一ノ瀬トキヤくんでした。

 

 

 

 


根っからのジャニオタで、アニメにもゲームにも縁はなかった。

 


ある日突然一ノ瀬トキヤくんに出会って、人生が変わった。きっかけなんてなかった。

転げ落ちるみたいに加速して、一ノ瀬トキヤくんに、ST☆RISHに、うたプリにのめりこんだ。

 

 

 

とっくに放送が終わってたアニメは、すべて一瞬で制覇した。

次のエピソードを早く見たくて、毎日徹夜した。

2周目もすぐに見終えた。

当時既に生産終了していたPSPを中古で買った。

初めて恋愛アドベンチャーゲームをプレイした。

好きなビジュアルを探してはキャラクターグッズを手に入れた。

 


うたプリの全てを、最初から順番に追いかけた。

 

 

 

トキヤくんを好きになって、確実に私の世界は広くなった。

 

 

 

『七色のコンパス』が好きだった。

『CRYSTAL TIME』はもっと好きで、一番好きなのは『星屑☆Shall we dance?』だった。

 

 

 

トキヤくんの歌う、きらきらした世界がとても好きだった。

トキヤくんの曲にしかない、トキヤくんの色を探すのが好きだった。

トキヤくんの歌は、全部大好きだった。

 

 

 

一ノ瀬トキヤくんのことを知る度に、トキヤくんに限りないほどの影響を与えた一十木音也くんが大切になったし、

気の置けない友人であるだろう、神宮寺レンくんと来栖翔くんがすきになった。

お互いに尊敬し合う聖川真斗くんもすてきで、正反対なのにハーモニーがあまりにも美しい四ノ宮那月くんもすてきで。

あとから知った愛島セシルくんのこともとてもかわいかった。

 


そして何より、トキヤくんに歌う場所を、情熱を、人を愛する心を教えてくれた七海春歌ちゃんのことが大好きになった。

 


トキヤくんに息を吹き込んでくれた宮野さんも大好きになった。

 


トキヤくんだけでなく、周りの人でさえ、全員大好きだった。

 

 

 

 


一瞬で好きになったからこそ、

冷めるのもびっくりするくらい一瞬だった。

 

 

 

『Be the light !』

すごく素敵な曲で、初めて聴いた時、大好きだと思った。

HAYATOだった頃のトキヤくんみたいな楽曲。

HAYATOも自分の一部なんだ、ってトキヤくんが受け止めて消化した先に生まれた曲だと思った。

過去には無駄などない、全ては必要、ってトキヤくんが歌ってくれるのが嬉しかった。

 

 

 

でも、だからって、HAYATOが歌う必要はなかったんじゃないかな、というのは今でも思ってる。

6thライブの話です。

そんな演出をつけられたことに少し落胆して、それが『アイドル・一ノ瀬トキヤ』の方向性なら、トキヤくんと運営さんがファンに見せたいと思ってくれているものと私が見たいものはこの先もっと乖離していくんだろうな、と思って、

 


そしたらもう一瞬だった。

 

 

 

お金を払って文句を言うよりも、そっと離れようと思った。

 


その後、再演された劇団シャイニングに出会った。

トキヤくんがかつて演じたTOKIは、役者・松村龍之介さんが演じてくださっていた。

この人のTOKIへの向き合い方や解釈がとても好きだなと思った。

 

 

 

皮肉にも、トキヤくんのおかげで私の世界はまた広がった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから、1年が経った。

 

 

 

 

 

 

 


映画は見ないつもりだった。

松村さんに出会う前だったからウルトラブラストは買っていたけど、そのあとの曲はひとつも聞いていなかった。

 


松村さんが観たいな、と言っていたから、

それなら私も見ようかな、と思って、

せっかくならペンラ振れた方が楽しいかなあ、と思って、

公開三日目のライブ上映に足を運んだ。

 

 

 

上映が始まってすぐ、ペンライトを握る手が凍ったみたいに動かなくなった。

 

 

 

ずっとずっとずーっと観たかったものが観られた、と思った。

 

 

 

スクリーンの中のトキヤくんは変わらずきらきらしていた。

歌っているトキヤくんがやっぱり1番素敵だと思ったし、

ウルトラブラストで真ん中を張るトキヤくんにどきどきが止まらなかった。

 


トキヤくんが笑顔で歌う姿を見て、私が見たかったのは、アイドルの一ノ瀬トキヤくんだったんだ、って改めて実感した。

 


それから、私はトキヤくんのことを何も知らなかったんだな、と思った。

 

 

 

勝手に期待して、勝手に理想を作って、勝手に幻滅してた。

トキヤくんは、いつでも歌えることが幸せなんだって教えてくれていたはずだったのに。

 

 

 

たぶん、HAYATOがどうこうとか、一ノ瀬トキヤだからどうこうとか、トキヤくんにとってはもうとっくに解決した些細な問題だったのかもしれない。

引きずっていたのは私の方だった。

 

 

 

 


わたしがST☆RISHにこだわり続けたのは、反面、HAYATOにこだわり続けていたのかもしれない。

トキヤくんは、歌えさえすればHAYATOでもよかったんじゃないのかな、ってどこかでずっと不安だったのかもしれない。

そんなこと、一度も言ったことないのにね。

 

 

 

 

 

 

 


だから、カレイドスコープが衝撃だった。

 

 

 

 

 

 

あんな、きらきらした笑顔で歌うトキヤくんなんて初めて観た。

全身全霊で、楽しい!って顔をするトキヤくんなんて観たことなかった。

 

 

 

それから、きらきらした歌が、やっぱり世界で1番似合うと思った。

 

 

 

クールに見えるけど笑うと可愛いところとか、

さらっと高音を綺麗に歌っちゃうところとか、

相変わらず努力家なところとか、

 

 

 

わたしはトキヤくんのことを何も知らなかったけど、わたしが知ってたトキヤくんのきらきらしてたところは健在で、

ああやっぱり最高のアイドルだなあと思った。

 

 

 

私がなりたかったのは、トキヤくんから一身に愛を注がれる七海春歌ちゃんじゃなくて、

アイドル・ST☆RISHの一ノ瀬トキヤくんのことを好きだー!って大きな声でいえる、あの世界線のファンだったんだ。

 

 

 

 


映画、観られて本当によかったなあ。

 


改めてトキヤくんのことをもっと知りたくなった。アイドルとファンとして。

 

 

 

 


早く2回目が観たくて仕方ない。

もっとアイドルのトキヤくんのことが知りたい。

少しでも長く、この素敵なライブを観ていたい。

 

 

 

 


きっとこれからも、わたしはトキヤくんの全てを知ることはできないんだと思う。

DolceVitaも楽しみにしてたけど、なんかもう触れない方がいいのかもな、とも思ってる。

トキヤくんの裏側じゃなくて、本心じゃなくて、ただきらきら歌ってるところをこれからも大きな声で好きだー!って言い続けたいと思う。

 

 

 

うたプリはそんな楽しみ方も

そんなわがままなおたくのことだって許してくれるコンテンツだと思うから、

 

 

 

 


人生を変えて世界を広げてくれたアイドル、一ノ瀬トキヤくんを

 


これからもずっと好きでいさせてね!

 

 

 

(とはいえたぶんDolceVitaは買います)(頼むから売ってくれ)

舞台黒子のバスケ ULTIMATE-BLAZE ここがすきですランキングTOP10

舞台 黒子のバスケ ULTIMATE-BLAZE を見てきました!!!

 


ご存知の通り(?)、三月末からアニメ・舞台過去作と予習して、今更ながら黒子のバスケという作品にだだはまりしてたわけなんですが。

先日無事に舞台が大千秋楽を迎え、これで一旦一区切りということで黒子のバスケの話をします。
※ちなみにセリフの引用が多いのですが、2回しか見てない舞台なので全文ニュアンスです!たまに名言bot的なものから拾ったのもあります!そのへんは適当にお願いします!

 


推しの役柄は、海常高校キャプテン・笠松幸男


それが念頭にあるので海常贔屓で手軽にアニメから入りました。
そのはずなのに、舞台3作までを見た結果、桐皇学院エースの青峰大輝のことがすごく魅力的に思えてきたんだよね。


あまりにもすぎて青峰を演じた小沼さんにも伝えたんだけど(笑)、小沼さんの青峰の表情や感情がすてきすぎて。WC1回戦の誠凛桐皇戦の後、「練習してえ」って零す青峰と桃井のシーンがすごく好きで!

 


常々思っているんだけどアニメや漫画だとどうしても主人公は「誠凛高校1年・黒子テツヤと火神大我」でしかなくて、残りのキャラクターって物語をドラマチックにするための要素でしかないと思っていて。

もちろんそれぞれにバックグラウンドはあるし、声優さんもそれぞれ物語を作ってアテレコしてくれてると思うんだけど。


だけど、舞台って「舞台上にいる役者は全員見えてる」んだよね。

 

同じシーンでも、アニメや漫画だと火神に寄っている画だとしても、舞台だと火神だけでなくその火神をマークする相手校選手も、試合を観戦している他校の生徒も、舞台上にいるキャラクターは全部表情が見えてしまうんだ。


例えば今回なら、誠凛洛山戦の第4Q、応援席で観戦している海常と秀徳、桃井、青峰、紫原(荻原くんも)が舞台上にいるの。

彼らにセリフはないんだけど、「誠凛贔屓で見ていたんだけどな」って話した笠松は、誠凛が得点する度に小さく拍手するんだよね。


あとは福田総合戦のときに、灰崎が奪った黄瀬の元カノについて「やったらすぐ捨てた」って言ったあと、森山には「聞くに耐えんな…」というセリフがあるんだけど、笠松は何もセリフがないのね。アニメや漫画でどうだったかは覚えてないんだけど、舞台の笠松は静かに憤って拳をふるわせてるんだ。


笠松の話ばっかりだけど(笑)、役者は資料がないシーンも演じるために、キャラクターを作りこんでくるから、全員が主人公みたいに思えるんだ。
推しの役作りがそう。この人は朝何を食べるのかな、とかどんな小学生だったのかな、って考えながら役作りするの。

他の人も、よくは知らないけどきっと多分そうなんだと思う。

 


例えば、誠凛洛山戦のジャンプボールとかも。普段木吉が飛ぶところを火神が代わるんだけど、木吉に因縁を持ってる洛山の根武谷は木吉と勝負がしたかったから、交代なんて納得いかないって顔をしてたりとか!


あとは前々作だけど、海常桐皇戦で青峰が4ファウル取られた後に今吉が「布石はもうひとつ打たれとった。笠松の狙いはこれやったんか!」って叫ぶシーン、喋ってんのは今吉なのに抜かれてんのは不敵に微笑む笠松で。


そういうとこが!舞台って面白いよね!何度見ても新しい発見があるから何度見ても楽しい!役者は毎回同じことはしてこないし、前回見ていなかった役者がどんな解釈で演じてるかを発見したり考察したり。

1回見るだけじゃ全然足りない。


話がだいぶ逸れたんだけど、要は舞台を通して青峰大輝役の小沼将太さんが作りこんだ青峰大輝がすっげ~すきで青峰のことも大好きになったって話でした。

 


だから舞台って面白いよね!!!!

 

 


ということでここからが本題。(長い)


ULTIMATE-BLAZE

いいシーン・印象的なシーンだったなあ〜!

ランキングTOP10!

です!!!

 

もちろん作品として最高だったんだけど、その中でもこのシーンがえもかった!このシーンの推しの解釈がよかった!このシーンが泣けた!というところの覚書ピックアップです。

エモいシーン=見せ場とは限らないので注意。

 

 

それではどんどん行きましょう!

 

 

 


第10位  
OP メモリー

 

印象的な、というか…良くも悪くもみたいな…(笑)
アニメのOPを意識しているんだろうけど、登場人物が順番に登場して謎のダンスをするんだけど、小野賢章がエアで走ってる絵だけ一生忘れられん(笑)あれは衝撃的だった(笑)


あとはシンプルにGRANRODEOの曲がいいな~と思う!歌詞何言ってんのかさっぱり理解できんけど!笑メロディーの疾走感が好きです。終わってからず〜っと聞いてる。かれこれ2週間くらい(笑)


ラストにタイトルの旗が降りるところ、分かっててもすごい感動するのでそれも好き!


個人的には推しが踊ってるとこ見るのがすごく好きなので、それだけで楽しかった!
キレがあって、体幹がしっかりしてる。ダンスと言うより殺陣に近いような動作なんだけどそこが好きです!

 

 

 


第9位  
誠凛洛山戦第4Q「これが最後だ」(木吉鉄平)
 


ラスト4秒、日向のフリースロー前の木吉のセリフ。


具体的にはこのセリフの前の円陣が、千秋楽暑すぎて熱篭もりすぎてて最高にかっこよかった…!


日向と木吉の話はOVER-DRIVEの霧崎第一戦があつかったんだけど、それを踏まえてWCまでしかこのチームでバスケできない木吉と、そのラスト4秒の正真正銘WCでの最後のワンプレーが自分のフリースローにかかっている日向、自分が打ったら最後の4秒が始まってしまうっていう顔が!最高でした!!!


アニメの時の印象だと、日向が「これが最後…」って反芻したあとの木吉の「そういう意味で言った訳じゃなかったが、そういう意味にもなっちまうか」というセリフは、どちらかというと「日向は考えすぎだなあ」みたいな雰囲気のそういう意味じゃない、だとおもってた。


だけど、舞台で木吉鉄平を演じた河合龍之介さんの「そういう意味にもなっちまうか」は、日向の「最後…」という呟きを受けて、「そうか、確かにこれが最後になるのか」みたいな気づきと噛み締めを感じた。

 


日向と木吉の関係性超いいよね〜~!わかる!

 


あとはこのシーン、後述のラストシーンに向けて嵐の前の静けさというか、1度SEがぐっと絞られるシーンなので、そんなメリハリも好きです。
残りの4秒に向けて集中が高まる感じもすごく好き。


惜しくもランク外だけど、その前のシーンの木吉の「楽しんでこうぜ!」とか、そこまでバラバラだった洛山の円陣とかもえもかったなあ~!

 

 

 


第8位  
誠凛海常戦第2Q 「だったら『こんな形』にしちまった時点でお前の負けだ」(笠松幸男)
 


オーバーワークと福田総合戦で足を痛めたものの出場を懇願する黄瀬に、キャプテン笠松がベンチに戻るよう言うシーン。


黄瀬をベンチに下げるときに、笠松は一言「足だな?」って言うんだけど、黄瀬をベンチに戻したたあと「また随分きついこと言って引っ込めたな」と言うに森山に「別に?これっきりもう出られないほどのケガなら、初めからから出してねえ」って言うのね。(余談ですが、この別に?の言い方がめちゃくちゃ好きです)


ということは、笠松は黄瀬が足を痛めてることには割とずっと気がついていたんだと思う。でもそれをあえて黄瀬に指摘してなかったというところに笠松幸男キャプテンシーや男気を感じますよね。

 


これはのちにランクインするシーンにも繋がるのでそこで書くのですが、怪我をしていることが分かっている黄瀬を出さないといけない、というのはきついよなあ、と思います。


この辺りは推しが正解を教えてくれてるのでまた後ほど!
どんだけ誠凛海常戦好きなんだよってな!

 

 

 


第7位  
海常福田総合戦の夜「……なるようになるだろ」(青峰大輝)
 


福田総合が海常に負けた日の夜、黄瀬に復讐を試みて待ち伏せる灰崎祥吾と、それを止めようとする青峰大輝のシーン。


逆上した灰崎に「止めたいなら力ずくでやってみろよ」と煽られた青峰ががちで灰崎を殴って失神させてしまったあとに途方に暮れてつぶやくセリフです。


ギャグみたいなシーンだけどシビアよね。笑

 


黄瀬役の黒羽麻璃央くんがこのシーンについて、「きゅんきゅんした」というような趣旨のことを言っていたんだけど、このシーンは桐皇が誠凛に負けた後の青峰くんのシーンだというところがあついな~と思います。


この時の青峰くんが守ったのは、黄瀬くんだけじゃなくて、海常高校とそのエース、そして翌日の念願のリベンジマッチである海常誠凛戦、、、そのほかたくさんのものを守ってるんだよね。

 


黄瀬役の黒羽くん、中盤まであえてこのシーンは見てなかったらしいんだけど、そのエピソードもいいなぁと思いました。黄瀬くん、そんなことがあったなんて露ほども知らんもんね。青峰くんがなんだかんだ言って黄瀬涼太のことをすごくかわいがってるのが分かるシーンで、すごく好きです!

 


あとは桃井ちゃんはこのことを知ってるのも青峰桃井の関係性が伺い知れて面白いと思います(笑)

 

 

第6位  
洛山秀徳戦試合後「応援席前に整列!」(大坪泰介)
 


これは東京千秋楽の話です。
洛山戦に敗退した秀徳高校、Spiさん演じるキャプテン・大坪泰介のセリフがそもそも全部エモいんですが、「俺たちだけで戦ってたわけじゃない。全員、応援席前に整列!」「応援、ありがとうございました!」という最後のセリフが千秋楽とてもよかった…!


そもそもこの前の試合終了の時点で、高尾和成役の山田ジェームス武さんがボロボロに泣いてて。頭を下げてからいつもなら起き上がるタイミングで全く顔を上げられなくなっちゃって、観客の拍手も鳴り止まなくて!


わたし秀徳高校のおたくではないし秀徳俳優のおたくでもないんだけど、舞台黒子のバスケの4作品全部で試合があったのにほとんど勝ててないんだよね秀徳高校って。


1作目では誠凛に負けて、
2作目では誠凛にイーブン
3作目は試合無くて、
4作目で洛山に負けて。
WC3決は海常に勝ってるけど黄瀬不在だし。


秀徳高校、決して全く弱くないのに勝てないんだよなあ。


洛山戦で圧倒的に負けて心が折れかけて、それでも戦い切ったのほんとえもかったし実は1番泣いたのこのシーン。

 


それにしてもジェームスよかったな〜!
あのハイスピードな展開で、観客をもらい泣きさせる演技力は脱帽。
拍手、マジで鳴り止まなかったもんね。いつまでも拍手してたかった。秀徳高校、いいチームだよ。


このすぐあとに間髪入れずに黄瀬涼太のギャグシーン(?)挟んでくるからまじで感情がジェットコースターだけど(笑)

 

 
TOP5発表の前に、番外編。

番外編では印象的だった役者の話をします。


番外編①
Wキャスト・桃井さつき

桃井、今回ダブルキャストだったんだけど、ありがたくもどちらのキャストさんの時も見られて!お二人で演技がちょっと違ってそれもよかったです。


まあ杉ありささんの桃井のときは千秋楽だったというのもあると思うけど、比較して杉桃井のほうが全体的に若干無邪気・天真爛漫感が強くてすきでしたー!


桃井ちゃんも舞台見て好きになれたなあ。
だからこそ継続キャストの杉さんが余計好きなんだろうけど!


もちろん城戸愛莉さんの桃井もかわいくてよかったです!

 

 

桃井ちゃんで一番好きなシーンは、前作IGNITE-ZONEで誠凛戦に敗れたあと、練習してぇと呟いた青峰に対して「大ちゃん」って呼びかけるところかなぁ。

その前のシーンまで、というか前のセリフまで、桃井は青峰のこと「青峰くん」って呼んでるんだよね。

ここの桃井ちゃんの声音が優しすぎて泣けた!すごくよかった!

桃井と青峰の関係性もとてもすき!

 

 

ランキングに戻ります!

TOP5です!


第5位  
誠凛洛山戦第4Q  二人の赤司征十郎

糸川燿士郎くん演じる赤司征十郎の超長ゼリフ。


2つの人格が揺れ動いて会話するんだけど、まあ当然だけど一人芝居なので迫力がすごかった……あとあんな長ゼリフ覚えるなんてって純粋にすげえと思った。何分あるんだろ。(どうやら4分らしいです)


いや〜シンプルに糸川燿士郎、めちゃくちゃに演技がうまいんだよな。糸ようじ~とかいってバカにしてごめん。(笑)

 


バスケもめちゃくちゃうまかったな………あのルックスで演技上手くてバスケ上手くて元美容師か……………


このシーンについてはなんというか赤司征十郎がどうこうと言うより糸川燿士郎がぱねえ卍という感想でしかないんだけど、糸川くんの赤司征十郎はとてもよかったと思います…

 


さっきもちょっと触れたけど、このシーンの後に俺称の赤司征十郎に戻るんだけど、その後洛山のメンバーに謝る時とか、ラストの1本の前に洛山で円陣組むとことか、なんというか俺称の赤司征十郎がすごくよかったです。(語彙)

 


「勝利こそ全て」とか「全てに勝つ僕は全て正しい」とかそういうセリフも赤司征十郎〜!という感じがしてすきだけど、バスケが好きだから続けてるんだって赤司くんもとてもよくて。
そういうシーンに繋がるこの慟哭、ほんとに凄まじいシーンでした。

 

 


あ!あとこれはランク外というか完全に忘れてたのだけど、EDでLantanaが流れながら、全員がすごく楽しそうにバスケやってるシーンがあって。


赤司くん含めて、キセキの5人が楽しそうにバスケしてるのって、舞台黒子のバスケのエンディングとして美しすぎるし、こういう未来に行き着くストーリーめちゃくちゃよかったなあと思いました。

笑顔でバスケする青峰くんとか泣いちゃうよね………(青峰かい)

 

 


第4位  
誠凛海常戦ハーフタイム「チームを勝たせるのがエースの仕事」(笠松幸男)
 


はい来ました!推しのターン!


さっきランクインした、「だったら、こんな形にしちまった時点でお前の負けだ」のすぐあとのセリフです。


ここのセリフの話をしたくてランキング作ったと言っても過言ではない!そのわりに1位ではないしTOP3には入らないんですけど!まあ身内の贔屓目抜きにってことで……(?)

 


WC準決勝、誠凛海常戦のハーフタイム。
足を負傷した黄瀬をベンチに下げるために説得する、キャプテン笠松幸男のセリフです。
以下全文。

 


「お前の言い分は分かった。だがダメだ!お前はウチのエースだろ!チームを勝たせるのがエースの仕事だ」

「だけど、負けた時の責任まで負うな。それはキャプテンの、俺の仕事だ。」

 

 

はい!かっこいいね!

文字じゃ伝わらんけどこのセリフの緩急もすごくすきです。推し、最高の役者だなあ!!!


解説します。


ちなみにこのシーンはアニメと舞台とではニュアンスとシチュエーションが全然違うので、解釈も心情もオリジナルです。


舞台版ではこの前の黄瀬のセリフが、「お願いします、俺を出してください!火神を止められるのは俺だけです、違うんすか!」なんですけど、それに対して笠松はそれはエースの仕事ではないってぶった斬るんですね。


でもこのセリフ、裏を返せば黄瀬がいないと負けるって笠松は察してるんですよね〜!
IHの桐皇戦のときの笠松の慟哭を思い出した。


笠松は海常を日本一にするためにキャプテンとして海常高校バスケットボール部に残ることに決めた人で、それなのにIHでは桐皇に及ばずそれが果たせなくて。
誠凛戦は黄瀬と海常にとって黒子へのリベンジマッチであるけど、笠松幸男にとっては日本一へのリベンジマッチなんだよね~!

 


キャプテンとして、1年前のIHの雪辱を晴らす為にも絶対に勝って日本一になりたい。
勝つためには誠凛を倒さなければならない。
誠凛を倒すためには火神をどうにかしなきゃいけなくて、それは黄瀬にしかできない。
でも黄瀬は怪我をしていて、限界が近づいてる。
キャプテンとして黄瀬は下げなければならない。

 


このあたりの葛藤をどうやって表現するのかなあ推し!と思ってたんですが、


表現、しなかったんですよね。葛藤。


「別に?」の言い方が好きだと前述しましたが、そのとおり。淡々と黄瀬に退場を命じるんです。笠松幸男。そこに葛藤はなかった。


なんでだろう?どうして複雑な心情をセリフに込めなかったんだろう?と思って不思議だったんですが、


推しはそこにヒントをくれました。
推し曰く、
「エースがいないと勝てないことが、キャプテンとして不甲斐ない」
んだそうです。
そして、推し曰く、表題のこのセリフは、笠松幸男の精一杯の強がりなんだそうです。


強がりって聞いて、なるほどーって思った。
それは葛藤を表に出さないわけだ。

 


笠松幸男って、男気を体現化したみたいなど体育会系の男じゃないですか。
年功序列、先輩命令は絶対、責任感が強くて、キャプテンシーが高い。


なるほど確かに、そんなキャラクターで、引責退部しようとするくらいまっすぐだったら、そしてこのセリフで「負けた時の責任はキャプテンの仕事」って言ってしまう笠松幸男なら、
怪我をした1年生のエースを出場させないと勝てないなんて泣き言は言わんし、この状況に陥った時点で自分の責任だと思うよなあって。


黄瀬がオーバーワークする羽目になったIH桐皇戦のことも自分の責任だと思ってるもんなあって。
思いました。

 


…という、強がりって話を聞くと、海常誠凛戦後に「そんな見え見えの痩せ我慢しているようじゃ、モデルはできても役者は無理だな」って黄瀬を笑うシーンの厚みがまた出てきますよね………
笠松、あんたいい役者になれるよ!(そういう話ではない)

 

 

追記。5/21更新の推しのブログ。

舞台『黒子のバスケ ULTIMATE-BLAZE』福岡公演大千秋楽 | 松村龍之介オフィシャルブログ「之介道」Powered by Ameba

 

目からウロコだった。

誠凛戦に黄瀬を出したくなかった理由、読み込みがまだ足りなかった。

 

途中までは分かったのになー!

全国制覇するためには黄瀬涼太がどうしても必要で、その黄瀬もコートに立ちたがってるのにそれを拒否する理由。そしてその後黄瀬を再びコートに戻す理由。

 

笠松幸男は、最初から全国制覇のことしか考えてなかったんだね。

だから、全国制覇するためには、決勝で勝つためには黄瀬涼太がどうしても必要で、そのためには準決で壊れてもらっちゃ困るんだ。

 

誠凛桐皇戦のミスディレクションオーバーフローは、誠凛がこの先桐皇に勝てる可能性をひとつ捨てた技だと称されてた。

あの試合の誠凛は、この先も桐皇に勝てる可能性よりも、『今』『このチームで』桐皇に勝つために未来をひとつ捨てた。そんなシーンだと語られた。

 

気が付かなかっただけで、今回の誠凛海常戦も同じだった。

この試合で海常は笠松幸男は、決勝戦で勝利を収めて悲願の全国制覇する可能性を捨てて、それでもどうしても好敵手誠凛に勝ちたかったんだ。

 

敗退チームで唯一(たぶん)、海常だけ『3年生の最後の試合』が語られてないんだよね。

正確には、秀徳と海常の最後の試合は3決だけど、笠松と森山にとって(あと小堀)最後の試合となった誠凛海常戦、そのあとのロッカールームまで見せてほしかったな!とちょっと思った。

 

海常高校、やっぱいいチームだな。

勝って欲しかった。

誠凛が主人公なのは100も承知だけどー!(笑)

 

 


番外編②
森山由孝という男

海常福田総合戦開始前  森山由孝のフリータイム
海常誠凛戦第3Q 「ただ勝ちたいだけのやつに負けるはずがない」(森山由孝)


森山由孝という男、というより和合真一(32)という役者の話。


森山よりも先に和合ちゃんを知ってたので、森山のビジュアル見た時にまず「顔が和合真一だ!!!?」と思って(笑)
森山を知って、性格までわごちゃんじゃん!?!となりました。


全編通して一番好きな森山のシーンは、IHの桐皇戦の第4Qかなんかで、青峰のコピーを試みる黄瀬へのセリフなんだけど(「いいからお前は自分の仕事をしろよ!…その代わり、勝ったら女の子紹介よろしく!合コンでも可☆」というセリフ)(アニメとかなり解釈が違くてとてもよかった)、今回のUBで言うと、好きなシーンがふたつあるのでそんな話!

 


①森山のフリータイム
アドリブのシーンがあったんだけど、会場の可愛い女の子を探すシーンで、何パターンかあったみたいで。
一番面白かったのは、突然勝手に転んで「誰だ!?こんな所に恋の落とし穴を掘ったのは!」ってやつかなあ(笑)
赤い糸を辿ったら笠松にぶつかって嫌な顔するのもよかった!(笑)
いやあ和合真一、天才なんだよな。
和合真一の芝居もっとみたいな。。。

 


②「ただ勝ちたいだけのやつに負けるはずない」
これ、原作とアニメではたしか、小堀か中村かどっちかのセリフだと思うんだけど、それが森山のセリフになってるというのがまず面白くて。
原作者が意図したのと別のキャラクターがこのセリフを言ってるっておもしろいよね。このセリフが口を突く道理がないんだもん。
だけど、舞台版ではたしかに森山由孝のセリフだったんだよなあ。早川じゃなくて森山。小堀でもなく、森山なんだ。
わごちんがどんなセオリーで役作りする人かはよく知らないからこれについては答えはないんだけど、海常の総意を森山が叫ぶシーン。ほんとに熱かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ごめんやっぱODの話もしていい??


先述の「お前は自分の仕事をしろよ!…その代わり、勝ったら女の子紹介よろしく!合コンでも可☆」ってセリフ。


アニメだとお前は自分の仕事をしろよってセリフは淡々と、突き放すように言うんだけど、
和合真一の森山はこのセリフ、黄瀬に怒鳴りつけるように言うんだ。
そのあと呼吸を置いてから、その代わり〜のあとはいつも通りにちゃらんぽらんな感じで続けるの。

 


森山ってそこまで掘り下げられてるキャラクターじゃないと思うんだけど、数少ない公式設定のうちの一つが「黄瀬をよく思ってなかった」「桐皇戦を経て認めるようになった」ってのがあるらしくて。
それを知ったうえでこのセリフの事考えると、森山はこの時点で「黄瀬を認めているけど、特にこれまでコミュニケーションはとってなかった」んだろうなぁと思う。


海常ってほかのチームと違って、笠松幸男ありきでまとまってるんだよね。五芒星ってより五叉路って感じのイメージ。黄瀬と笠松以外のメンバーって特別会話をしてるシーン少なくて。
だからこの時点で、森山と黄瀬の間には相互的な信頼関係は多分ない。


んだけど!
このあとのシーンで「まだへばるなよ」って黄瀬に声をかけた笠松に対して、黄瀬が「信じてもらえないかもしれないけど、オフでも欠かさず走り込んできたんすから!」って返すシーンがあって。


この黄瀬に対して、笠松ではなく森山が言うの。

「信じてるさ、とっくに!」って。


この、信じてるって言われたあとの黄瀬涼太の顔がちょ~〜~〜良いんですよね!噛み締めるというか、泣くのをこらえるみたいに唇をギュッて噛み締めるの。ここで黄瀬と森山に相互の信頼が初めて生まれて、海常高校バスケットボール部が強くなったって感じるんだ~!


ODで一番好きなシーンかもしれん!
ODの話のが長くなってしまった!

 

 


第3位  
洛山秀徳戦ハーフタイム
「あの文字が見えないのか」(大坪泰介)、
「あの人たちともっとバスケ、やっててぇなぁ」(高尾和成)、
「このチームに足手まといなんて、一人もいないのだよ!」(緑間真太郎)
 


ここ、一連の流れが好きなので3セリフれんちゃんで!順番忘れちゃったからその辺は雰囲気で!海常長く書きすぎたのでちゃっといきます!秀徳です!


洛山戦で、負けかけている秀徳のシーン。ハーフタイムって書いたけど第4Q前かも。
洛山の圧倒的な強さに緑間と高尾の心が折れた時、キャプテンである大坪泰介が、応援席にかかっている横断幕を指さして言うセリフ。(原作だと木村先輩のセリフだったっぽい)


「あの文字が見えないのか」


「不撓不屈」

強い意志を持って、どんな困難にも挫けないこと。


3年生が不撓不屈を胸に挫けずに立ち向かい続ける姿を見て、高尾が続けたセリフ。これも天才。


先輩たちとのエピソードを一つずつ振り返りながら、緑間とこの1年間を思い返すシーン。


宮地さん怖かったよな、大坪さんもただでさえきつい練習に一切手抜きなし、合宿は死ぬかと思ったよな、だけど木村さんの差し入れのスイカは美味かったよな。って。


高尾と緑間ってパワーバランスがはっきりしてて、緑間がいつでも強かったんだけど。このシーンで高尾が言うこと、全てに「そうだな」って言葉少なく返し続けるんだ。


そして最後に、表題のセリフ。


「あの人たちともっとバスケ、やっててぇなぁ」
「…そうだな」


ここの噛み締める感じの緑間、よかったな~!
チームプレイとか関係ない、俺は俺の人事を尽くすのだよ、なんて言ってた緑間真太郎が「誰かとバスケをしていたい」意志をはっきり口にしたのがあつすぎた。


最後に挙げた緑間のセリフ、

 

「このチームに足手まといなど、一人もいないのだよ!」

 

これも秀徳というチームを心から信頼しているからこそ出てくるセリフで、今までの緑間真太郎では考えられないセリフだから、これを言わせた秀徳高校と緑間真太郎の関係性はほんとにエモーショナルだと思った。

 


…というシーンを踏まえての、第6位のシーンだからね!!!!
チームプレイの対極にいた緑間真太郎が、チームメイトに信頼を置いて、このチームでもっと勝ちたかったというのを露わにする一連のシーン。


洛山秀徳戦、本当に素晴らしい試合だったし、
緑間真太郎役の畠山遼さんと高尾和成役の山田ジェームス武さん、本当に本当に素敵な役者でした!
もちろん大坪のSpiさんと宮地のいちかくんも。

 


海常のオタクだし、青峰大輝がすきだけど、1番ドラマを感じたチームは秀徳かもしれん。
秀徳、次はぜひ勝つところが見たい!

 
 
第2位  
誠凛洛山戦第4Q「捨てちまったんだから」(青峰大輝)
 


真のゾーンに突入した火神を見て、自分がなぜ真のゾーンに入れなかったのか悟ったときのセリフです。


この前のシーンで、青峰は真のゾーンについて「扉の前に門番が立っていて、そいつをどかさないといけないイメージ」「その門番は誰なのか分からない」という話をさつきとしているんだけど。


火神が真のゾーンに入った時に、その門番がかつての相棒であった黒子テツヤで、門番を力尽くしてどかすのではなくて、仲間に門を開けてもらえばよかったということに気がつくの。


ここの、「お前だったんじゃねぇか、テツ」というセリフが好きなんだよね~〜!
捨ててしまった相棒こそが、大切だったんだってようやく気がつくこのセリフがとてもすき。


青峰は帝光時代に黒子を突き放してワンマンプレーを貫き始めて、大好きだった練習もバスケもつまらなくなってしまって。
他のキセキが帝光時代に失ったものは「仲間意識」や「チームプレイ」だけだったけれど、青峰だけは「バスケへの情熱」も一緒に失っていて。


そのバスケへの情熱を取り戻したWC初戦の桐皇誠凛戦後の「練習してぇ」ってセリフもすごくグッときたけど、チームプレイをする意思を取り戻したこのシーンと青峰の涙はもっとグッときた。

桐皇誠凛戦のあとは、別に桐皇の仲間になにか思いを馳せたりとかしてなくて。単に自分が弱いことへの涙だったんだけど。


バスケを続けていくうちに生まれてしまった「俺に勝てるのは俺だけだ」という青峰のセリフも、もう一度バスケへの情熱を取り戻した誠凛戦も、このシーンでバスケは一人で戦うものではないことに気がついたことも、青峰大輝というプレイヤーがよりエモーショナルに感じられてすごく素敵でした。

 


4作で全部バスケへのスタンスが変化するところも良かったなあ~〜~


このあと海常と再戦したらどうなるのかなあ。
物語にIFはないけど、そんなもしもやこの先の展開を考えてしまうシーンだった。


小沼さんの青峰大輝、よかったなあ〜~〜!
 

 


第1位  
誠凛洛山戦第4Q「僕は、影だ」(黒子テツヤ


 
これも東京千秋楽に限った話です。
いやいつでもいいシーンだったんだけど!とくに東京千秋楽の熱量ありきの話なので、そんな感じでお願いします!!!
 
元々このシーン、すごくエモいんです。
第9位の日向と木吉のシーンのすぐあと!残り時間8秒からの展開が既にもーやべえんだ。全部描きたくなっちゃうけどやめる………シーンではなく役者さんと演出に焦点を当てて続けます。

 


9位で先述の通り、このシーンの前に「これで最後」というモノローグがあって、ここで1回SEがぐっと絞られる。

そして、日向役の牧田哲也さんがフリースローを放って最後の1本が始まる。


コート上の全員の「リバウンド!」をきっかけにSEの煽りがボルテージ増し増しになって、木吉鉄平役の河合龍之介さんや根武谷永吉役の小柳心さん、火神大我役の安里勇哉さん…といったパワー系の役者が宙を飛ぶ。


千尋役の高本学くんの「くそったれが!分かっていたのに!それでも誰かがシュートと思った瞬間、意識から消えちまった!幻のシックスマン!」というセリフ。これがまた、黛千尋役の高本学くんってあんまり怒鳴ったりがなったりっていう芝居のイメージがない役者だったから迫力とインパクトがすごい。


木吉が放ったパスを取るのはもちろん、アニメと同様に小野賢章さんが演じる主人公黒子テツヤ。シュートフォームに入り、残り1.9秒。


前にたちはだかるのは赤司征十郎役の糸川燿士郎。糸川くんも咆哮みたいに「黒子!」って叫びながらブロックに飛ぶ。

 


この!次のセリフです!問題は!


小野さん、その前に見た時と千秋楽でニュアンスを変えてきた。
赤司くんに呼応するみたいに「いや、まだです!」と叫んだ後、SEが消えて無音。そして、黒子テツヤへのピンスポット。
たっぷり間を置いて、


「僕は、影だ」


優しく、穏やかに黒子テツヤが呟いて、火神大我にパスを出すの。
ここが!もう、ぶわって鳥肌が立った ほんとにすごかった。
文字じゃ全く伝わらないと思う。(笑)


その前見た時は間はあまりなくて、「僕は影だ」は宣言するみたいに堂々と、それは僕の仕事じゃないってニュアンスを感じたの。最後にぶち込むのは火神大我だ、みたいな、影。


だけど東京千秋楽の「僕は、影だ」は穏やかで、噛み締めるみたいにゆっくりに感じた。「影」への誇りと、光である火神大我への信頼が見えるひとことだった。


黒子テツヤを演じた役者が小野賢章でよかったなぁ〜~〜!!!声の芝居ができる役者だからこそのニュアンスの違いの表現だったと思う。


そしてわたしはこの、千秋楽の噛み締めるみたいな呟きの解釈がめちゃくちゃ好きでした。ここで泣いた。

 


書いてて思ったんだけど、赤司征十郎は黒子に「シュートやドライブは身につけさせなかった」「派手なプレーを覚えれば唯一の特性が消える」みたいなこと言って、バニシングドライブやファントムシュートを覚えた黒子を批難してたわけじゃん。


だけど、最後のワンプレー、黒子のブロックをするために飛んだわけじゃん。
それって、「黒子が入れる」と思ったからなんだよなあ。パスしかできない黒子だったら、はなからラストに黒子が決めるって選択肢はないから、黒子にボールが回った時点で火神のマークをすること、スクリーンかけること、なんかそんな感じに普通動くじゃん。だって黒子がパスをして火神が決めるってわかるもん。


準決の海常戦で決勝ブザービートを決めたことで「影のうすさ」がなくなってしまった黒子だけど、あのブザービートがあったからこそ赤司征十郎は最後にブロックに飛んだんだよね。


だからきっと、このシュートが仮に間に合わなかったとしても、黒子がシュートすると読んで飛んだ時点で「黒子のバスケ」を赤司は認めてしまっているんだろうなぁと思いました。

 


脱線したし役者と演出以外の話もしてしまった。
本当に素敵なラストシーンでした!

 

 

と、いうことで!

10位から順番に振り返って参りました。

付け焼刃の知識で臨んだけど、公演期間中ほんとに楽しくて、黒子のバスケというコンテンツが大好きになった!

 

 

こんなに素敵な物語と、笠松幸男という素敵すぎるキャラクターに出会わせてくれた推し・松村龍之介さんには本当に感謝だなぁと思います。

龍之介さん応援していてよかったなあ〜!

 

舞台黒子のバスケはこれで終わりだし、黒子のバスケという物語もこれで終焉。

だけど、どこかの世界では『キセキのこの先』が進行してるって思うと楽しいし、黄瀬役の黒羽くんや龍之介さんが「この先もこのキャラクターを演じたい」「おじさんになってもまた演じたい」ってその先のことに思い馳せてくれるのもうれしい!

贅沢だけど、キセキのその先がまだ見たいなあ。

 

黒子のバスケを通して、龍之介さんの役への向き合い方や役者としての心構えが更に更に大好きになりました!

 

はやくまた龍之介さんの舞台見たいなあ!